NoOneLivesForever

己のゲーム遍歴 あるいは 感情のパンくず

Scalet Nexus レビュー

初めまして。sitaranaと申します。

元気ですか?ゲームやってますか?自分はほどほどです。

このブログは、sitaranaがプレイしたゲームのレビューを残していく日記帳です。

誰かがゲームを購入する参考になったらとても嬉しい。

 

早速ですが、本ブログ初記事は「Scarlet Nexusのレビューです。

ネタバレには極力踏み込みませんが、戦闘システムとかゲーム全体の流れに関する感想が混じるので、まっさらな状態からプレイしたい人はスルー推奨です。

 

 

概要

自分はあんまり意識してなかったのですが、久しぶりのバンナム新規IPだそうです。

アニメとのタイアップまで引っ提げてきたこのタイトル。

どんなものかというと、戦闘の爽快さだけにポイント全振りしたアクションRPGです。(偏見)

自分視点のパラメータを可視化すると、

  • 戦闘システム:★★★★★
  • ストーリー:★★★☆☆
  • リプレイ性:★☆☆☆☆

 

これくらいゴリッゴリッに尖っています。

あ、自分PS5持ってないのでSteam版でプレイしています。

DualSenseとかその辺りの感触は全くわからないのでご容赦願います。

 

戦闘がとても楽しい

とにかく戦闘のテンポがいい。

どれくらいかというと、多分ニーアオートマタとかそれくらいのイメージ。

マップ移動からのシームレスな移動、ダッシュ、ジャスト回避など挙動は大分似ている気がする。

じゃあニーアオートマタなのか?というと独自要素がちゃんとあります。

それは超脳力です。(誤字にあらず)

いくつかありますが、SASという仲間の超脳力を一時的に借り受けるもの。

これが、本作の本作足る所以と言えるでしょう。

瞬間移動だったり

パイロマニアだったり

透明化だったり

そういった能力をバリバリ使えてしまうのです。

これの憎いところは、仲間の超能力を一時的に借り受けるという背景設定。

私は戦闘は戦闘で面白くないと気に食わないけど、物語の設定と整合とれてないと没入できないという、控えめに言って面倒臭い人間です。

なので、物語的にも組み込まれているこういったギミックは大好物。

しかも使うときに借り受ける仲間のカットインも入ってきて、なお燃える。

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キャラごとにカットインが異なるのもいい

他のアクションも、仲間の力を借り受けるという演出が散りばめられていて、共闘している感があるのがとてもいいです。

 

ここまでは戦闘のメカニズムについてでしたが、レベルデザインもとてもいい感じです。

このゲームの戦闘は基本的にパズルです。

敵ごとに有効な対処法が決まっていて、対処法をサクサク切り替えながら倒していくわけです。

燃える敵がいれば発火能力で燃やすし、高速移動する敵がいるなら瞬間移動で距離を詰める。

要はギミックまみれなので、一度に大量追加されると頭がパンクしてしまうのです。

体験版だとこの辺りが最初から全盛りされていて不評だったようです。

しかし、製品版では1つに慣れたくらいのタイミングで「はい、次の課題ね」という具合に追加されるので終盤までノンストップで駆け抜けられる。

必要なヒントは戦闘中に仲間がわざとらしいくらいわざとらしくアドバイスしてくれるので詰まることもまずない。

 

突っ込みたいところ

ここまで「戦闘が楽しいよ!」と褒めちぎってきましたが、他の部分は大分脇が甘いように思います。

第一にストーリー構成。

流れとしては可もなく不可もなく。破綻もなく。キャラも明らかにおかしなやつもいない。

あ、ハナビちゃんやツグミちゃんはとても可愛いです。シデン君もツンデレ可愛いです。(最推しはぐでアラです)

多少、「その結論になるの何段階かステップ素っ飛ばしてない?」といいたくなることはありますが、ちゃんと起承転結してます。

最大の問題は、ユイトとカサネでダブルストーリーにするほど内容分かれてた?ということです。

自分はユイト編からやったのですが、カサネ編で新しく分かったことがほとんどなかったのです。

こんな内容ならザッピングにして1週で片づけていいと思うし、何より戦闘が両編で焼き直し感半端ないので、もう片方をクリアするのに結構気力を消費しました。

先に「このゲームの戦闘はパズルだ」と言いましたが、一度解いたパズルを連続で解きたいという人がどれだけいるでしょうか?

ちなみに自分のプレイ時間は、ハードモードでユイト・カサネ両編の合計が60時間弱、うちユイト編で45時間くらい。

 

第二にボリューム。

ダブルストーリーになっているせいなのか、「えっ、それで終わるの?」というくらいあっさり風呂敷が畳まれます。

サブクエストもあるにはありますが、面倒な割に報酬に見合ってない。

何が面倒臭いかというと、特定のアクション敵のとどめを刺すことが条件になっているのが大半だということです。

1、2発で倒せるならまだしも、基本的に複数のアクションをつなげるコンボゲーなので、特定のアクションでというのがメチャクチャ辛い。

しかも報酬がお金で買えるものばかり。

なんでお金で代替できるものを報酬に出すんだ!

なら金だして買えばいいだろ!(暴論)

 

第三に背景説明。

ぶっちゃけ、背景がよく分からないところが度々出てくるのです。

例えば、怪異(この世界の敵役。進撃の巨人の巨人みたいなもの)は超脳力者が倒すという構図。

ほぼ導入部分でミサイルがでてくるのですが、それで怪異を攻撃してたりします。

ミサイル通じるなら戦車とかバリバリ開発して物量勝負すればいいじゃん

ドローンとかあるんだから遠隔操作もできるんでしょ?

何か刊行誌とか事情が分かるような資料がゲーム内で手に入ればいいのですが、そういったものもないので結構モヤモヤしてました。

 

総括

なんだかんだ文句付けましたが、自分的にはかなり好きです。80点くらい。

戦闘が楽しいゲームは気持ちがいいものです。

でも合わない人は合わないでしょう。特にDarksoulみたいに、自分スタイルで戦いたいという要求には応えてくれません。

大人しく来年まで待ってEldenRing買いましょう。

 

明らかに伏線はってるので次回作は出るでしょうから、注文をつけるとしたら

  1. 戦闘の爽快さを磨いていってほしい
  2. SASのシステムを発展させてほしい

の2点に尽きます。

今作は複数のSASを同時発動できるのですが、結果が足し算なのです。

例えば、発火能力と瞬間移動を同時発動させても、瞬間移動で近づく->発火能力で焼くという別々のことを遅滞なくできるようになるという効果しかありません。

つまりアクション的には何も変化しない。ちょっとロマンが足りないような...という欲張り気味の意見です。

正直、現状ですらかなり操作が忙しいので難しそうなのですが

超脳力ってそもそもロマンの塊だし、ロマンを追及してもいいじゃない!

以上、駄文でした。