お久しぶりです。sitaranaです。
季節はすっかり秋。暑くなったり寒くなったり大分ブレブレですが。
Steam版 地球防衛軍6・本編発売からすでに2か月半・・・DLC1はリリースされ、DLC2すら間近。
しかし、しかし遂にやっと本編全Inferno攻略が終わったのです!というわけで記念レビュー。
なお、このレビューではストーリー展開について言及してるので、若干のネタバレを含みます。
事前情報無しで楽しみたい方はブラウザバックをお願いします。
プラットフォームはSteam。バージョンはパッチ出てないから1.0とかかな?
プレイ時間は初回Hardが60時間弱。Inferno攻略まで含めて185時間くらい。プレイ兵科はウイングダイバー。
よろしくお願いします。

絶望の未来を生きろ
さて、まずは簡単なゲーム概要の説明から。
「地球防衛軍」というシリーズはミッション型のTPSです。プレイヤーは4種類に兵科から操作キャラと対応する装備を選択し、ミッションへ出撃、攻略することが目的となります。
ミッションごとにEasyからInfernoまでの5段階の難易度が設定されており、いずれの難易度でもクリアできれば次のステージが解放される、という形式。
また、本作は「地球防衛軍5」からの直接の続編、世界観・ストーリー共に地続きの作品です。
そう、前作エンディングで総人口が3割切ったとか1割がどうのこうのとか、通信で伝え聞いていた未来はというと・・・

↑壊れかけの建物、舗装が修繕されない道路
はい。
総人口が1割切ったとか、そりゃあインフラの維持も覚束ないのは当たり前の話です。
加えて、怪物とかコロニストだのは残留して、未だに交戦中。
前作では転戦もあったとはいえ主戦場は日本っぽい感じだったわけですが、
本作で最初に配属される先が外国っぽいところを見ると、防衛を維持できない土地は放棄されているということもあり得そうですね。
総じて”勝負に勝ったのに、勝利したとは言えない”ような雰囲気、これが本作開始時点での”絶望の未来”、でしょう。
そしてここから、状況は二転三転していきます。
次々投球される敵の新兵器、追い詰められていく人類。その先に至るまでの激闘・苦闘を一兵士として体感していく・・・これが地球防衛軍の魅力の一つでもあります。
システム面でも5から強化されている要素があります。
それは味方キャラの強化。

↑”独立作動装備”の枠が増えている。対応局面が増えたよ、ヤッタネ
前作まででは武器2種類が基本でしたが、ソルジャー & ウイングダイバー & エアレイダーは武器枠以外の装備が一種増加。フェンサーは装備枠の増加こそないものの、スラスターなどの発動回数にアッパーが入りました。
EDF*1という作品においては、持ち込む武器がミッション攻略の重要な戦術の要となることが多々あります。
小粒の敵が多いから継戦能力の高い武装を選びたい、でも大物も出るので瞬間火力が欲しい。空中から接敵してくる敵がいるので対空武装も必要だ・・・。
この強化でEDFの勝利は揺るぎないものとなるでしょう!

そ ん な 訳 は あ り ま せ ん で し た(ゆっくりぼいす気味)
味方キャラ、というかプレイヤー性能がアッパーされるということは、敵はそれ以上に強化されてしかるべき、ということです。
実際、敵登場兵種は概ね前作比で2倍。全ミッションで2倍の種類が登場するわけではないものの、武器パズルの悩ましさは増すばかり。
加えて、本作は敵の攻撃もアッパー気味。前作からして蟻酸だの蜘蛛糸だの、アッという間に溶かされることはままありましたが、とにかく瞬間火力の殺意がヤベーのが山ほど増量されました。
また、最初に接敵する敵が蟻ではない、という時点で前作はもう攻略してるからいいよね?と言わんばかりのもてなし。
本作は間違いなく、前作よりも難易度が上がっています。
なので、時間の取れる方はストーリーへの没入という観点からも併せて、前作からプレイするとよいと思います。
君の行先はInfernoだ。励め
前述した通り、本作は難易度選択式・ミッション型という構成のゲームです。
ストーリーを楽しむという意味では、難易度を上げて挑む意味は全くありません。ちょっとした小ネタの有無くらいかな。
しかし、TPS部分に魅力を感じたならば高難易度に挑むことには大いに意味があります。
というのも、本作のゲーム性の魅力の一つは大群を殲滅することにあるからです。

↑雲霞のごとく押し寄せる怪物、殲滅する兵器
基本的に高難易度のミッションになるほど敵が大量に配置されます。
しかし、大量の敵を捌くには、より火力の高いイカレタ武器が必要です。
そして、高火力の武器は高難易度にいかないと掘れません。
お判りいただけたでしょうか。EDFの醍醐味を満喫するためには高難易度に挑まなければいけないのです。
いやまあ、適正難易度に適正レベル帯の武器を持ち込めば相応の難しさになります。
しかし、Inferno級の難易度に挑戦すると実感しますが、Hardまでと比べると明らかに敵の密度が異なります。
見て分かるレベルで”あれ隙間が空いてるな?”となるほど。
故にこそ、お勧めは高難易度です。押し寄せる大量の侵略者を弾幕で押し返す快感、これを是非体感してもらいたいと思うのです。
怪物どもの悲鳴、残骸に変わっていく機械兵器、巨大怪生物の血しぶき、敵を殲滅している感は、まさに高難易度の報酬と言えるでしょう。
・・・ごめんなさい。Inferno挑めはちょっと言い過ぎました。
実際のところ、Infernoはほぼほぼエンドコンテンツ、やり込みの分類です。
なにせ敵の数が多い上に、固い・配置に悪意がある・そもそも効率よく殲滅できても引き撃ちせざるを得ない状況も多数、などなど立ち回り段階できっちしていないとどうにもならないレベルです。
でも大量の敵を屠る快感を味わってほしいのも本当です。
敵の数で言うならば難易度Hardest段階で同じくらいには増量されるはずなので、攻略可能なInfernoのミッションで少し装備を掘ってからHardestに挑むのがお勧め。
大量の敵を捌く快感をそこで得られたならば、理不尽に立ち向かうInfernoへ進むまであと一歩です。

地球防衛軍は面白い!しかし何事にも例外はある!
光あるところに陰あり。
何だかんだ言ってシステムレベルで不便な部分、というのが取り残されている印象があります。
筆頭は箱回収。
レンジャー・ウイングダイバー・フェンサーあたりは実用性という意味では、そこそこテコ入れされているものの、エアレイダーはやっぱり厳しいまま。
シリーズ伝統、そして箱をまとめて回収した時の解放感こそあるものの、根本的にはネガティブ要素と思われる。
ステージクリア前に敵を一体だけ残して手操作で回収しなきゃならない、みたいなことがしばしば起きて面倒臭いし、
ステージに散らばってしまうと取り残ししないというのが難しくなり、モヤっとする。長射程シューティングでドロップ&現物回収というのが相性悪い面が強そう。
次に武器の試射ができないこと。
武器の系統はシリーズ通して大きく変化していないので、過去シリーズのプレイ経験があればある程度予想できるものの、弾道やリロード時間の間隔なんかは実際に取りまわしてみないと実感の得にくい部分が結構あります。
出撃して確認して、で代用できるものの、武器の取り換えが何だかんだ言って面倒なので、試射室は欲しい。
最後に、強制歩行ミッションはもう少し数を減らして欲しい。
ウイングダイバーとかフェンサーのように、機動力を特殊操作に依存している兵種でこれをやられるとストレスにしかならない。
演出の都合があるのだと思うけれども、特殊操作を解禁するかコンベヤやエレベータで運ぶとか、もうちょい何とかしてほしい。
まとめ
良作です。
自分はEDF5からの参入組ですが、期待に反しない出来でした。
兵科は一貫してウイングダイバー一択で進めましたが、エアレイダーなんかはやっぱり憧れちゃうので使ってみたいなぁ。時間ができたらか次回作か。
武器はそのままでも立ち回りを変えただけで簡単にクリアできることもしばしばある、というのはある意味戦略ゲームに通じるところが合って面白いところ。
ゲーム性が面白い反面、不便な要素はガシガシ置き換えていってもらいたいところ。
お約束とはいうものの、箱回収みたいな成長に直結する部分で兵科の格差があるのは良くない(自分はその面でエアレイダープレイに二の足を踏んでいる部分がある)し、”不便なだけ”という要素は単純にストレスになりがちだと思うからです。
ミッション構成などの面白さも大切ですが、不便なく遊べることも面白さを構成する重要な要素です。是非とも次回作ではこのあたりのテコ入れを期待したいところ。