NoOneLivesForever

己のゲーム遍歴 あるいは 感情のパンくず

すまん、これ下ネタなんだ「ウーマンコミュニケーション」レビュー

やっと風邪が治ってきました。sitaranaです。

温かくなったと思ったら寒くなったり、まだ2月なのに三寒四温みたいな気候になってきましたね。

室内だからって油断してはいけませんよ。寒いと思ったら割と手遅れだったりするので(三敗)。

 

さて、そんな寒い日々が続く中、何で暖を取るべきか。

ここは下ネタで血流を巡らせるのがよろしいでしょう!

 

 

・・・はい。適当なことを言いました。

言いましたが、本日のレビューはそういった類「ウーマンコミュニケーション」です。

まず断りを入れますが、本作はゲームテーマからして下ネタが盛大に飛び交いますし、

そのレビューですから、そういった内容に触れます。

ですので、下ネタ方向の話がダメな方はブラウザバック推奨です。

 

プラットフォームはSteam、難易度Normal。全エンドコンプで約4.4時間です。

よろしくお願いします。

レッツ言葉狩り

皆さーん、センシティブワードは好きですかー!

本作は、文章中に紛れ込んでいるセンシティブワードを見つけ出すゲームパートとADVパートからなるゲームです。

大体ADVパート -> ゲームパート -> ADVパート -> ... という流れですね。

 

ADVパートのキャラクターは可愛いらしく目を惹きますが、

やはり、本作の特徴はゲームパートにあります。

 

はい。下ネタです。

何気ない文章に潜むセンシティブワードの数々を指摘していく、というのがゲームパート。

そもそもタイトルコールからして、どう聞いても”ウーマン・コミュニケーション”じゃなくて”ウーマンコ・ミュニケーション”と言っているようにしか聞こえないので、そちらの方向に全ツッパ。*1

ちゃんとバカゲーしてます。

 

ちょっと注意が必要な点としては、センシティブワードは文章中に意味のある単語として隠れているわけではないということが挙げられます。

上の画像を見て分かる通り、あくまで文字の羅列として含まれているかどうか、を見つけ出すという方向だということです。

すなわち、こういうのもNGとして検出することになります。

 

なんというディストピア・・・!

なんという言葉狩り・・・!

オラ、こんな学校嫌じゃ・・・!

と、茶番は置いておいて、推理もののような論理的な云々というゲーム性は全くありません。

 

なお、複数ワードがつながったものを指摘すると、ちょっと渋めな声で”ダブル・ショッ”とアナウンスしてくれるのも、真剣にバカゲーしてる感があってよし。

 

ささやかながら、アクセントとして弾幕回避的な要素もあり、飽きさせない工夫を感じさせる面があるものの*2、良くも悪くも方向性はネタゲーでバカゲーのそれでしかありません。

ここまで読んで、わはは遊んで見るか、という方なら買ってヨシ。そうでないなら止めといた方が無難と思っていいでしょう。

 

なお、割と理不尽気味にセンシティブワードを隠しているケースが散見されるので、初見では難易度Normal以下をお勧め。

何がセンシティブワードか?という意識合わせから始まるので、線引きのラインが分からないとそもそも気づけなかったりするだろうなぁ、と。

初回難易度Abnormalは勇者の所業。

 

couldn't get  it up

小粒としてはまあまあ楽しめるのですが、ゲーム構成という意味ではちょっと粗が見えるかなぁ、という感じ。

 

というのも、本作マルチエンド制で、しかも分岐タイミングが非常に線型です。

ある選択肢で片方がエンド1、もう片方を選ぶとお話が続く、みたいな形式ですね。

ところが、本作ではセーブデータ枠がオートセーブの1枠しかないので、場合によってはこのエンディング回収が少々面倒になります。

フラグ踏み間違えると、もう1周最初から頑張ってね!となるんですね。

しかもADVパートが少々長めな上に、テキストスキップが次周で解禁されていません。テキストスキップはストーリーの最終盤の開放要素とは言え、こういった”取り逃し”が起きうる作りになっているので、1周が比較的短い作品とは言えシステム的な考慮は欲しかったところ。

 

また、エンディング到達のためのギミックも少々強引に感じます。

メタ構成を利用したオチではありますが、そもそもヒントがヒントになっていないように思われます。

ギミックとしてはかなりありきたりなものなので、何となくの発想で解けはしました。が、逆を言うと、そういった類のお約束を知らないとなかなか難しいでしょう。

まあ、完全新規さんがいきなり触れるような作品でもないからいいのかな?

 

まとめ

佳作かなぁ、と

短編としてゲーム・ストーリー共にまとまっているし、演出もちゃんとバカゲーとして外していない丁度良い具合です。

しかしながら、ゲームとしての実態はほぼほぼパズルゲームの一種であり、それにしてはボリュームが物足りない

基本的に一度解いたら追求する要素が無い、というジャンルにおいては、その一度の質・量を稼がないと通り過ぎて終わりにしかならないのが苦しい。

ネタゲーとして一発ネタを楽しむのが吉か。

*1:それ、やりたかっただけだろ!

*2:よく見ると弾幕精子である