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己のゲーム遍歴 あるいは 感情のパンくず

首根っこへし折ってやります!「SOUL CRADLE」レビュー

ハローハロー。

年始から積みゲー消化中のsitaranaです。

最近キーボードをメカニカル式に変えたのですが、打鍵のための力が減って打ちやすくなりました。

何回も繰り返すことこそ、快適さが大事ですね。

 

本日のレビューは「SOUL CRADLE」。日本一ソフトウェアSRPGです。

日本一ソフトウェアは昔のゲームもちょいちょいPCに移植してくれるので嬉しいです。

昔欲しかったけど手が出なかった & 旧ハードだから今更買っても・・・という作品って、結構あるんですよね。

 

Steam版で、プレイ時間は46時間弱、2週クリアです。

 

どんなゲーム?

本作がどんな作品かというと、

オウガバトル64の編成システムをちょっとインスパイアした、いつもの日本一ソフトウェアSRPGです。

オウガバトル64をプレイしたことのない人向けに説明すると、

( 前衛、中衛、後衛)x3のマスにキャラクターを配置してユニットを編成し、ユニット単位で指示を出して操作する、ステージクリア型のSRPGです。

↑前・中、後のどこに配置するかでどういった行動をするのかが変わる

 

こういう自分だけの軍団を作れるのってロマンがありますよね。

ただし、敢えて言いますが本作は日本一ソフトウェアSRPGです

つまり、最終的にはレベルを上げて何とかするゲームです

うん。編成で相性の良い組み合わせを探ってどうにかするゲームではないんです。

編成システムとかはフレーバー的な要素として割り切りましょう。

 

というのも、開始数ステージでランダムダンジョンが解放されるので、本筋で詰まったらそっちでどうにかしてね、というのが最早伝統芸能くらいの自然な流れで紹介されます。

そのため、攻略で詰まるということはありません。

日本一ソフトウェアSRPGは、どれだけ効率的に強化する方法を見つけて実践するかという、Factrio染みた効率化のゲームやもしれません。

とは言え、本編についてはそれなりにストレートなレベル曲線になっているので、極端なレベル上げが必要な局面はそうありません。

レベル差があっても、RPGと違って進んでいる道間違えた?みたいなことはありませんが、毎回レベル上げが必要だとテンポが悪くなるので、これは好印象。

 

さて、正直いくらでもレベル上げができるからってレベル上げるのが楽しいか、というと私はそんなに好きじゃありません。

オートメーションしてくれるならともかく、タンポポ載せるような作業になってしまって眠い。というか寝た。

それでも日本一製のSRPGを嫌いにならないのは、その他の要素が好みだからだったりします。

 

ちょっとビターな世界とキャラクター、音楽

ええ、ディスガイアのころからそうですが、シナリオはご都合主義な部分も多いですが、泣きあり笑いあり、その後のキャラクターがどうなるのか読みたくなる魅力があります。

全般的にキャラクター主導型のシナリオになるので、やっていることに対して風呂敷自体は意外と小さいのは好き嫌いが分かれるところでしょう。

大体ハッピーエンドなのも安心して進められるポイントです。

なお、本作はバッドエンドルートもあるので購入された諸氏は是非2周目を堪能してほしい。

もしこうだったらという、えぐいシチュを平然と放り込んでくるの好き。

 

また、キャラクター・音楽も個人的にどストライク。

ドット絵にそこはかとないエロスを感じるのは私だけでしょうか。

音楽はファントムブレイブと同じ方で、きれいで迫力のある曲が大変素晴らしい。

R&R Junkieeをもう一度聞けるのはソウルクレイドルだけ!

いやほんと、曲単品でも聞きたいので是非サントラが欲しい・・・

んだけど、ちょい高い。うーんプレミアついてる?

 

移植の質について

本作はPS2からの移植作品なので、そこにも少し言及を。

質は可もなく不可もなく、です。

追加要素は特に無いようなので、そのあたりは期待しないこと。

 

本作は北米版からの移植らしく、英語と日本語を選ぶことができるのですが、

最初にタイトル画面を日本語にした時にヘンテコな日本語になります。

本編ではそんなことはないので注意無用です。

 

ですが、プレイ中一度だけクラッシュしたことがありました。

Steamのレビューでもセーブができないとか動作が不安定とか書かれているようなので、多少不安定な部分があるのかもしれません。

問題はそういった不安要素があるとレベル上げ中にクラッシュするのではないかと不安になること。

長時間プレイすることが多い作品だけに、これは明確なマイナスポイントです。

 

また、シナリオのスキップ機能はありますが、SRPGステージでの敵の行動がそれなりに長いので、マルチエンドのために周回するのは結構辛い。

昔の作品だから仕方ないって部分ですけどね。

 

まとめ

凡作と佳作の間くらいかな、という印象。

日本一製のSRPGは、作品ごとの独自要素がフレーバー程度の意味合いしかないので、ゲーム性という意味では全く新鮮味はありません。

連続で日本一製のSRPGをプレイすると胸焼けするくらいプレイ感覚は変わりません。

それでも日本一ソフトウェアはコンスタントにハンコゲー出してくれるので、性癖的には割と満足していたり。

自分がゲームに求めていることって、メーカーによって結構違うんだな、とレビューを書いていて新しい発見ができたような気がします。