こんにちはsitaranaです。
本日レビューするのは「Symphony of War」です。
このゲーム、海外スタジオのインディーズというのもあり日本語対応していなかったんですが、
年末くらいにアナウンスされていた多言語対応が遂にリリースされました!
Pcotも使ってみたんですが、それでも翻訳が辛くてちょっと放り投げていました。
素直にゲーム内に自国語が表示される幸せ。
ありがてぇありがてぇ・・・。
プラットフォームはSteam、v1.04.4、プレイ時間は約49時間。
難易度は隊長(Captain)。
よろしくお願いします。
自分だけの軍隊を作る
オウガバトル64はご存じですか?
伝説のオウガバトルでも構いません。
本作はオウガバトル系列からインスパイアされています。
私のブログを読んでいる人がいるなら「ソウルクレイドル」が近い。
ざっくり説明するなら、3x3マスの各マスに兵隊を配置して、
それを部隊の単位とする編成システム。
そして、兵隊ごとに持つクラスをアップグレードさせる成長要素。
こうして組み上げた軍隊で戦う、ステージ制のシミュレーションゲームです。
伝説のオウガバトル系とは違ってターン制なので、ステージに関するシステムはファイアーエムブレムですね。
さて、これが何を意味するかというと、
あなただけの戦闘集団を作り上げましょう!
ということです。
重装歩兵を並べて鋼鉄兵団にしてもいいし、
弓兵を並べてイギリスみたいに弓こそ最強とか言ってもいい。
部隊単位で兵種を揃えて3兵戦術だ!って言ってもいいし、一部隊に歩兵・騎兵・弓兵を揃えて混合部隊にするのもロマンがあります。
つまり何が言いたいかというと、
あなただけの戦闘集団を作れますよ!
ということです。(二回目)
↑うちのエース弓兵部隊。最初から最後までお世話になりました
いや、これが楽しくてですね。
妄想云々という側面もありますが、自分で部隊を編成するということは、
自分だけの勝ちパターンを組み上げるということでもあります。
弓兵で削ってから歩兵で蹂躙するとか。
騎兵が突貫して道を作った後に、軽装歩兵が残りを刈り取っていくとか。
重砲でひたすら敵の前線を圧迫するとか、もうやれることが色々あるわけです。
あ、本作は魔法も銃もある世界なので、
汚物は消毒だ派の人も、神秘こそ至高派の人もどちらもいけると思います。
まあ、クラスごとに向き不向きはしっかりあるので、食わず嫌いせずに一通りの部隊は揃えておいた方が楽ができます。
特に重装か軽装かで耐久が大分違うので、その辺りはプレイしながら調整するのがよいでしょう。
あなた好みの戦術で敵を粉砕しましょう
ステージ形式がファイアーエムブレム式と前述しましたが、
戦闘に関する様々なサブシステムが実装されています。
騎兵であれば、移動距離が一定以上の場合に「突撃」が発生して戦況を有利にしたり、
軽装兵であれば、森などの遮蔽地形から移動して攻撃することで、相手の反撃機会を減らす「奇襲」が発動するなどです。
また、兵種によって部隊内での攻撃タイミングが異なることがあります。
同じ攻撃タイミングばかりだと、同じ敵にばかり攻撃してオーバーキルになってしまう場合があり、部隊に異なる兵種を組み込むことの編成意義が生まれるようになっています。
えぇ。つまり何が言いたいのかというと、
あなただけの戦術で敵を(ry
人一人あたりを操作単位にするのと、集団単位というだけの違いかもしれませんが、
「部隊」ってつくと盛り上がるんですよね。何故か。
幸いにも、本作は標準として設定された難易度は低めです。
多少無理がある編成でも、クリアするだけであればそう問題になることはありません。
好き勝手しましょう。
これは恐らくユニットロストのオプションがあるため、ユニットロストが起きてもクリアできることを基準に調整されているものと思われます。
なお、クリティカルが割と頻繁に飛び交って事故死が起きるため、ユニットロストONにしたら、かんなり難易度が上がると思われます。
飽きさせない作り
ゲームって何かしらの新しい刺激がないと、どうしても単調になりがちです。
テコ入れとして、敵・味方に新要素を加えるとか、ちょっと特殊な状況を設定したりとか、やることは色々あるわけですが、
本作では、これがなかなかいい塩梅です。
ステージの攻略条件のほか、味方ユニットの解禁タイミング、新たなギミックの追加のバランスがとてもいい。
最後は総力戦、という感じでステージの難易度を上げてきますが、シミュレーションゲームは積み重ねで難易度がだんだん落ちていく傾向有るので丁度いいくらいです。
技術ツリーという全体強化要素もありますが、段階的なギミックの強化・アンロックという感じで、個性を出すためのものという感じはしないですね。
上位ティアの解禁条件が、下位ティアの大量取得に依存しているので、どのルートから攻めていくか、という面でもあまり差が出にくい印象。
先が見えている機能の段階的なアンロック、ということで、
もっと進めばこんな便利なものが!という期待があったので、ワクワク感は強いです。
最終的にはすべてアンロックできるバランスなので、むしろ縛りプレイ向けかもしれない。
このあたりは、取捨選択で最終結果が変わるような作りの方が、よりオリジナルさを出せるので次回作があれば期待したいところ。
とっつきにくさは結構ある
さて、個人的には推し度の高い作品なのですが、とっつきにくい部分は結構あります。
まず絵柄ですが、バタ臭いというかまんま西洋風です。
オウガバトルも多少癖のある絵柄ですが、それとは別ベクトルで完全に西洋のキャラ絵まんまです。
おっさん系はむしろ味があっていいんですが、女性キャラは日本のアニメで慣れているとちょっと辛いです。
ドット絵は特徴を捉えていていい感じなのですが。
言語も翻訳されていますが、ストーリーが追える程度と考えた方がいいです。
ちょっと表現が固いというか、直翻訳したみたいな部分もちらほら。
本作は、戦記物なのでこのあたりは全然妥協できる範囲だと思いますが、
肝心のストーリーラインは、すさまじくコテコテの海外っぽさがあります。
話の筋がどうこうというより、話の展開の仕方とか演出とか、古臭い感じと宗教的なスタンスの捉え方が海外的というか。
反りが合わない、という人はいるんじゃないかと。外人さんって超常的な力を使う時に目を光らせるの好きだね。
キャラの反応が割と予想外なので、新鮮さはありました。
まとめ
良作です。
ソウルクレイドルも編成システムはあったけど、あれはレベルを上げてどうにかするのがメインなので、良い編成を組み上げるという楽しみが薄かったんですよね。
私はオウガバトル64でこの系統のシステムに惚れ込んだのですが、なかなか似たゲーム性のシステムは出てこなかった。
多言語対応のアプデで分かるように、開発に精力的なスタジオであることも好印象です。
部隊内攻撃順序についても、発売後のアプデで機能追加されたようですし、次回作も期待しています。