初めましての人は初めまして。
お久しぶりの人はお久しぶり。
sitaranaです。
ちょっとPCを新調していたりして時間が空きました。
本日のレビューは「溶鉄のマルフーシャ」。
ちょっと(どころではないけど)ディストピア風味なタワーディフェンスゲームです。
Steam / JP版です。
評価
面白いです。
ただし、800円弱のインディーゲームなのでボリュームはそんなにない。
とはいえ、実績コンプに10時間くらいかけてたのでサクッと遊園地に遊びにいく感覚で遊んでみるのも悪くないと思います。
変な実績もないし。
いつもの成分表はこんな感じ。
ストーリー:★★★★☆
バトル(アクション):★★★★☆
システム:★★★☆☆
ストーリーの得点高めですが、私の好みストライク補正によるものです。
合わない人にはとことん合わないことが予想されるのでご注意ください。
どんなゲーム?
2Dシューティング&タワーディフェンス+ローグライト。
主人公マルフーシャを操作して、都市を囲む壁を守るお仕事をこなしていく。
ローグライト要素は1日(1面)ごとに獲得できるカードを選ぶところ。
ステータス強化や武器の更新、特殊武装の獲得が行えます。
ちなみに獲得できるこのカード、自腹です。
1ステージクリア => リザルト(給料振り込み) => カード取得 => ...というのが基本サイクル。
そこに10日刻みで拠点休憩(+イベント)が挟まるというのが、このゲームの流れ。
難易度はゆるゆるですが、それでもちゃんと押さえるところは押さえておかないとジリ貧になるので注意。
赤紙ならぬ黒服徴兵
本作はマルフーシャさんがお国から徴兵されるところから話が始まります。
そこで(おそらく)兵隊の訓練を終え、門を守るお仕事にたった一人で配属されたところからプレイスタート。
ツンデレな上官とコントしながら戦争中の敵国から送り込まれてくる機械兵器どもを蹴散らすのがミッション。
ストーリーの出だしから「この国やばいんじゃね?」という匂いがぷんぷんしますが、
実のところ、これは序の口です。
ゲームシステムにもそのフレーバーが生かされており、次のように表れています。
弾薬は無料ですが、武器は10日で新調する必要があります。
仲間は幸いにも初期費用払えばずっと居てくれますが、賄賂でも必要なんでしょうか。
仲間がみんな女性なのは、男性が残っていないほど追い詰められているのでしょうか。
これだけなら敗戦濃厚な負け戦というところですが、
休憩中の仲間のつぶやきやプロフィールを見るに強力な管理社会が構成されていることが透けて見えます。
本作でほのめかされる背景設定は古典的なディストピアです。
そんな世界で末端の兵士が辿る結末といえば...。
仲間たちの人柄は、10日ごとのイベントに合わせての交流や自室でポップアップする呟きで推察できる程度ですが、それぞれの背景が偲ばれて魅力的です。
そんな彼らが行き着く先はマルチバッドエンドなので、好き嫌いが分かれそうです。
迫りくる敵を穴だらけのチーズにしてやれ!
まず、タワーディフェンスのプレイ感覚ですが、軽快です。
反動とかそういうのはなくて、基本的に狙いをつけて撃つを繰り返すだけ。
シンプルなのでとっつきやすい。
武器種間もよくバランス取れていて、
序盤終盤での向き不向きはありますが、どの武器も使いどころがないということはありませんでした。
まあ、どうしても終盤はDPS高め&リロード短めの武器が有利なので、軽機関銃がハズレなのですけども。
ただ、いくつか不満点もあります。
- スペースで起動する特殊武装がなかなか起動しないことがある。リロードも同じ
- 小さなサイズの敵も大きなサイズの敵もみんな撃破時の音が同じ
- メインモードを1日目にリセットする方法がわかりづらい。シューティング中の「II」マークから選択するのだが、ESCキーとかでもよかったのでは
感想
これずっとやってられるわー、とか
これでしか体験できないことがそこにある、みたいなのではないのですけど。
サクッと遊べるアトラクション的な感触でした。思ったより悪くない。
RPGとかだと短編でも結構時間かかりますしね。
加えて、ドット絵がクオリティ高い。
なんというか女性キャラが何となくエロいので見ていて飽きない。
サービスシーンまであって、これはかなり凝ってると確信させられます。
グッドエンドを見ると続きが欲しくなるのも加点対象。
多分続編につなげられるように構想しているんじゃないかと思う。
「溶鉄」の意味とか。
世界観というよりは、マルフーシャたちキャラクターがどうなっていくのか、その先が気になって仕方がない。
気になった人は!買おう!