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己のゲーム遍歴 あるいは 感情のパンくず

蟻の悲鳴を浴びながら「EARTH DEFENSE FORCE5」レビュー

お久しぶりです。sitaranaです。

夏ですね。暑いですね。台風も来ますね。

ゲーマーとしては停電にならないことを祈るばかり。

 

と、言うのは置いておいて、本日のレビューは「EARCH DEFENSE FORCE5」、地球防衛軍、あるいはEDFという作品です。

順調に増やした夏のサマーセールの積みゲー。どうせ大量の敵をおやつ感覚で殲滅する無双系ゲームなんでしょ、と思いきや、というのが今日の話。

プラットフォームはSteam, DLCなし。

プレイ時間は257時間弱。(!?)

 

・・・えー、プレイ時間がやたら嵩んでいる理由は後で。

 

我らは歩兵隊 燃え滾る闘志のタフガイだ

本作EDFは、大量に出現する侵略者を主に銃器を駆使して殲滅するミッション攻略形式のTPSです。

特徴的なシステムをそれぞれ持つ4兵科、ミッションごとに5段階の難易度が設定されています。

↑左から順にレンジャー、ウイングダイバー、エアレイダー、フェンサー

 

グローバル実績を見ると達成率10%以降は実績解除率がだだ下がりしていますが、これは各兵科で全難易度こなさないと100%にならないからですね。

仮にNORMALを1兵科のみで攻略したとすると、1/4 * 1/5 * 2 = 2/20となるので*1、大体NORMALでエンディングまでプレイした人がそれくらいだと思ってよいでしょう。

 

自分も最初はNORMALで1周してそれくらいで終わろうかなぁ、と思っていたのです。最初は。

ただ、高難易度が用意されていると聞き、物見遊山で序盤のミッションをINFERNO(最高難易度)でプレイしたら「あれ?いけるんじゃね?」と思ってしまったのが運の尽き。

なお、この時点が大体プレイ20時間くらいなので、INFERNO攻略におおよそ200時間超費やした計算になります

 

煌めく閃光は 空を舞う戦士の稲妻だ

難易度INFERNOの魅力に触れる前に、本作のゲーム内容についてもう少し詳しく触れておきます。

まず、敵を殲滅すると言う内容の実態ですが、

こんなんとか

あれとか

あるいはこういうのだったり

 

こんな連中が大挙して押し寄せてくるのを殲滅するのが目的です。

画面を埋め尽くさんばかりの敵・敵・敵。

これに対して、プレイヤーはミッションごとに適切な武器の組み合わせを(あるいは兵科も)選択することで対処します。

 

小物が大量なら継続火力が高い武器や範囲攻撃できる武器、大物中心なら瞬間火力重視、といった具合。

NORMALでも武器の選択を間違えると難しくなったりしますが、INFERNOでは適切な武器を選択していないと無理というレベルが多いです。

 

では、武器の選択が適切ならそれでクリアできるのか。というと、そうもいかない。

大体の場合、適切な位置取り、攻撃する順番といった戦術、そして何よりそれらを実現するプレイヤーの技術が要求されます。

特に高難易度では、アーマー(体力のようなもの)をカスリで削りきってくるくらいになってくるので、NORMALと比べると敵への対処が大分シビアに要求されます。

この武器だけでも、戦術だけでも、そして技術だけでもどうにもならない、というバランスが個人的にはとても気に入りました。

 

なお、INFERNOは先手必勝、対処できなくなったらお終い、というレベルである意味、一見理不尽に片足を突っ込んでいるようなミッションもちらほら。

 

でもそれが楽しいんだなぁ!

敵も理不尽なら味方も理不尽にしてしまえばよい、と言わんばかりに強力かつ独特の武器の数々。

これらを駆使して害虫どもを駆逐してのけるのが、まさに地球を守ってる感出ていてとても良い。

 

ただ、NORMALがただ簡単か、というとそうでもなく、こちらはトンデモ武器が無い分正攻法でじわじわ戦う必要があったりと、こちらはこちらで別の魅力があります。

また、ミッションの合間に流れてくる通信がストーリーとなるのですが、B級映画っぽいシリアスさがとても良い。

戦っても戦っても状況が少しずつ悪化していくジリ貧具合、戦況報道すら途中からなくなっていく絶望感。

こういった要素が好きな人には刺さること間違いなしです。

 

なお、INFERNO攻略で200時間もかかったのは、単純に難しい、というだけが理由ではないことに触れておきます。

EDFでは、アーマー(体力)と装備それぞれについて敵を倒した際にドロップするアイテムを拾って強化する仕様になっています。

これが割と面倒な部類の作業で、同じミッションを周回する必要が出てきます。

RPGとか好んでやっている身としては、多少の稼ぎプレイは苦になりませんが、ドロップしたアイテムを回収することが割とシンドイことが多いので、この辺りは純粋なアクションゲームとしてみるかどうかで結構好みが分かれそうです。

 

勝利の凱歌には 俺たちの犠牲が必要だ

ドハマりした本作ですが、シリーズの伝統も含めて不満点がちらほら。

ここら辺、EDF6で改善されていると嬉しい。

  • 強化アイテムや装備をちまちま拾う作りなのはどうにかならないか
    • ディアブロなどのハクスラ系でもドロップを拾う方式だが、あれは進行ルート上で自然に拾える & 取捨選択するという要素があるので意味があるが、こちらはステージ中を駆け回ることがよくあるので、ドロップ場所がばらけるし、結局全部拾うことになるから面倒なだけ
    • 移動能力の補助を得づらい兵科ほど面倒。エアレイダーはステージによってビークルの制限もあるので、余計に面倒
    • ただ、回復アイテムについては、アイテムを拾う場所・タイミング含めて攻略要素なので別。こっちは残して欲しい
    • デジボクがこの仕様らしいので、是非逆輸入を
  • 全体的にロードが長い。1ステージのロードに30秒くらいかかることもざら。SSDからM.2に換装しても体感でほとんど効果が感じられなかった
    • ステージが狭いミッションだと短くなる傾向があるので、やっぱりステージデータの読み込みが影響しているのだとは思うのだが
    • ミッションに失敗した時は武器だけ変えたいことも多いので、せめて武器だけ変更してリトライする機能が欲しい
  • 糸系の攻撃が壁を貫通してくるバグ(仕様?)は実害が大きすぎる。街中ならともかく、洞窟系のステージの床すら貫通してくる場合があり、壁抜けするかどうかはランダムなので理不尽要素になっている

 

なお、EDF6がすでに出ているけれどもEDF5からプレイした方がいいのか?という疑問については、圧倒的にEDF5からプレイすることを推します。

理由はストーリーへの没入感です。

実はEDF4.1をプレイしたことがあるのですが、結構置いてけぼり感がすごかった。

EDFは2作ごとに世界観をリセットするようなので、4.1は3からの続きものなのですが、これがぜんっぜん没入できない。

Stormチームとか呼ばれても、侵略生物は滅ぼしたはずだ!とか言われても、過去の激戦を経験していないから何の感慨も湧いてこない。

率直に言って寂しい

EDFという作品はミッションこそ攻略すれど、プレイヤーが時勢に能動的に関与していくストーリーではない。このため、途中参加だと余計にのりづらいのかもしれない。

 

まとめ

良作です。

ハマる人ハマらない人の差が無茶苦茶激しいと思いますが、刺さる人にはすごい刺さる感じ。

シンプルなシステムに、低難易度でもそこそこの難しさ、高難易度では武器の選定から位置取りまで考えさせる構成が素晴らしい。

ただ、侵略生物のビジュアルがリアル目の虫多めなので、そこら辺が苦手な人は避けた方がいいでしょう。

では、EDF6が一日でも早くSteamにくることを祈って。

戦わねばならない!戦わねばならない!戦わねばならない!

 

*1:HARDまでは、クリアするとその下位の難易度も攻略したことになる