こんにちは。sitaranaです。
私個人の話ですが、どうもバイオリズムと言いますか、1年を通して見ると興味関心がふいっと燃焼し切る、あるいは物事に集中できなくなります。
大体季節を跨ぐと起きやすいんですが、仕事の方でも切れ目が入っちゃって、それも影響している気も。
そんな時は、目先を変えてみるのが一番。
違うことやって、またふらっと帰ってくるのが継続のコツだってWildHeartsのセレンさんも言ってたしね。
というわけで、普段は全くプレイしないジャンル・音ゲーに挑戦しました。
そこ、結局ゲームかい、とか言わない。(天丼)
実際、ちょっとテンション乗ってないのは間違いないので、積読してたラノベとかも消化中なのです。
プラットフォームはSteam。バージョンは詳細が分からんので、2023/11/01時点ver。プレイ時間は約15時間。
入力はキーボード・両手打ちです。
よろしくお願いします。
シンプル
ゲーム本体の話に入る前に、少し私の音ゲー経験を少し語ります。
「こんくらいの人がプレイすると、こんな感想になるのね」くらいの前置きだと思ってもらえれば。
ではどの程度かというと、「未経験ではないけど、ほぼ素人」です。
子供の頃には、かのダンス・ダンス・レボリューション、ビートマニアといったタイトルがプレステなどでコンシューマ向けにも発売され、ゲーセンもにぎわっていた時代。
自分はゲーセンにはいかない人間でしたので、専用の筐体が必要なタイトルなどは全然知らないのですが、コンシューマ向けのタイトルのいくつかをプレイした経験がある。
その程度のものです。
さて、では本作の話に移ります。
本作は音ゲー初心者にも薦められる、しきいの低い作品です。
音ゲーというのは初心者から見ると、実の所 格ゲー・シューティングといった熟練者御用達のジャンルに見える、と偏見を持っています。
いくつかポイントがありますが、次のあたりです。
- コントローラがタイトルによって異なる(ことが多い)
- リズム感、あるいは音感が無いと楽しむことが難しいように見える
音楽を扱うジャンルであることに加えて、ゲーセンを中心に普及している、つまりコンシューマ機のように共通のコントローラを使用する前提が薄いため、他のタイトルからの操作経験を活かしづらい、というのが結構しんどい。(最近はPCの普及があるとはいえ)
基本的な操作が精々タイミングを合わせて押す、長押しあるいは連打する程度と考えれば、然程複雑なようには聞こえませんが、実態は新しい楽器の練習しているようなものです。
そして、音楽そのものに苦手意識を持っている人もそれなりに居るんじゃないかな?と思います。
自分はリズム感が無い、と思っている人。自分のような人間です。
実際のところは、”やって慣れる”ことが全てではありますが、スタートラインに立とうという気概が起きるか、そこら辺のハードルが高い・・・ように感じる。
前振りがやたら長くなりましたが、本作は先に挙げた点に関して、非常にカジュアルでシンプルな作りになっています。
入力はゲームパッド、キーボードのいずれかを選択できます。
そして入力はかなりシンプル。
丸い帽子を被った饅頭みたいなのが、本作でのノーツ(音ゲーにおいて、タイミングに合わせて入力するタイミングを示すもの。楽譜のオタマジャクシ相当)です。
これが、左側のレティクルみたいなところに来たタイミングでボタンを押せばよい、というもの。
で、そのレティクルが2つあるわけですが、後にも先にも入力はこの2つだけ、
つまり、本作では2ボタンで操作が完結します。
これのメリットは、音ゲー特有の感覚の習得に集中できることでしょう。
音ゲーではお約束として、単ノートの他にボタン押しっぱにする長ノート、連打などがあり、本作でも同様の仕組みがあります。
こういった、ゲーム特有の操作に加えて、これが4レーンも6レーンもあるとなかなか脳内パニックになりやすいところがあります。
操作系がシンプルだからこそ、音ゲー特有の楽しさを感じるための素地を養いやすい、と感じました。
もちろん、複雑な操作系を否定するつもりはありません。この手のゲームは、能力を使い切って攻略する、という複雑さ・難易度そのものが楽しさに転じる面もあります。
ただ、ビギナー向けとしてはシンプルな操作というのはありがたい、という話です。
なお、ゲーム自体の構成は音ゲーとして、オーソドックスなものと思われます。
曲がたくさん収録されており、プレイしたい楽曲を選択してプレイする。
プレイヤーレベルがあり、プレイするごとにレベルが上昇して曲がアンロックされる仕様。
各曲ごとにいくつかの難易度が用意されており、同じ曲でもより上位の難易度に挑戦することができる。
エンディングとかそういうのはないので、熱を上げている間がプレイする時、というタイプですね。
カジュアル
本作について初心者に薦めやすいポイントとして、全体的にビジュアル面がカジュアルという点があります。
先に出した画像ですが、全体的にポップな絵柄です。
ノートも複数種類あり、プレイヤーキャラ、演出として入る敵キャラ、イラスト、それら全部が可愛い系で揃えられています。
割と音ゲーというと無機質な絵柄が多い印象だったので、なんとなく難しそうという印象が緩和されているように感じます。
また、プレイヤーキャラも多数用意されており、気分によって変えることができる点。
そしてコミュニケーションもできる辺りもよい点です。
RPGもそうですが、キャラクターの魅力からゲームに馴染んでいく、というパターンは往々にしてあります。
本作では他ゲームとのコラボも行われており、オリジナルキャラではとっつきづらくてもコラボ先のキャラなら見慣れているということもあるでしょう。
↑グルーブコースターは知らないけど、アークナイツは知ってる!他ジャンルとのコラボの方が間口が広がるよね。 アーミヤが優しい・・・?
また、難易度面においても、よほど実力に見合わない難易度でなければ、死ににくいシステムになっていることもポイントです。
音ゲーというと、ノートを叩けないとライフが減ってゲームオーバー、というのがメジャーなのではないかと思います。
本作では、上下のいずれかのラインにキャラがいるときにノートを叩けない場合に限りライフが減少します。
つまり、とりあえず曲の最後まで終わらせる分には、思ったよりも難易度が高くないのです。
勿論、達成感や爽快感というものは得られませんが、一手先の難しさを通しで体感できる、というのは上達の上で非常に有用です。
譜面自体もライフ回復が適宜挟まれ、キャラによってはスコアが稼ぎにくい代わりにクリアしやすくなる能力を持っていることがあるので、とにかくどうしようもない、と壁にぶつかってそのまま、というのが比較的起こりにくい配慮がされています。
クリアできなかった時の悔しさ、そして次への挑戦のしやすさがよく仕上がっていると感じました。
バラエティ
音ゲーといえば当然のことながら曲数は大事です。
特に自分のようなぽっと出の人間の場合、聞き慣れている曲、あるいはノリが合う曲が無い、となると途端に敷居が上がります。
では本作の収録曲数はというと、どうもDLC込みで500弱存在するようです。
ジャンルもジャズ、ポップ、チップチューン、弦楽、歌もの、と幅広くラインナップされており、聞きまわしていれば、そのうちいいなと思うものに出会えることでしょう。
↑個人的にはこの曲がお気に入り。テンポの分かりやすい曲はノりやすい
意外だったのは、コラボの幅がそっちにいくのか!?という方向でしていたこと。
ドーナドーナとコラボしていたとは知らんかったよ。(大好きです)
オリジナル曲も単純接触効果が働いているのか、何度もプレイしていると愛着が湧いて来たりして、寝る前にちょいちょいプレイしちゃう睡眠時間イーター。
ゴーストノートもリズムにノれればなんのその。目押し・リズム押し、どちらもこなせにゃフルコンボはキツイ。
最近流行りのスイカゲーもそうですが、「いけそうな気がする」とプレイヤーをその気にさせる配分は重要ですね。
NotGood
ではちょっと下げポイントを。
- キャラによってスコアが変わってしまうのが分かりにくいことがある
- 気分でキャラを変えると、同じノートの叩き具合でもスコアが変わってしまう
- 基本的に新記録達成の表示はスコア基準なので、キャラによってスコアがぶれる都合、テクニックの上達具合が把握できなくなることがある
- フルコンボはできるけど、オールパーフェクトには遠い。くらいの練度で顕著。キャラごとにスコアを記録してくれると嬉しかった
- フィーバーの切り替わり時、ちょっと譜面が見づらい
- 一定数ノートを叩くと、一定時間スコア倍率が上昇するフィーバーが発生する
- プレイできないというほどでもないというか、慣れでどうとでもなる範疇だが、背景が変わる演出が入るのでタイミングによってはノートが見えづらくなるタイミングがある
- 難易度曲線が急激に開く
- 主に難易度7~くらいの話になるが、このあたりで新出のノートの流れが増え、ノートが高速化する曲が多い
- 曲を切り替えて練習することになるが、ノートの高速化も相まって、新しいノートの叩き方を覚えるのが難しく感じる
- もう少しノートの出し方を小出しにするか、スピードを下げた練習できる譜面が多いと嬉しかった
まとめ
良作です。
変なギミックもほとんどありませんし、音ゲー入門として是非。
ただまあ、分かる人にはすぐにわかると思いますが、ゲームの動きとしては多分太鼓の達人まんまです。
そのあたり気になる人は気になるかもしれませんね。
もう一つ。
音ゲーを改めてプレイしてみて感じたのは、リズムに乗ってアクションすることが楽しくないわけない、ということです。
アルプス一万尺だってありますし、歌に合わせて踊るなんて、どの文化圏に行ったって存在する人類にとって普遍的な”遊び”です。
この楽しみを思い出させてくれる音ゲーは、どこまでいっても滅亡はしなさそうな気がしました。
余談
余談ですが、私は基本的に1週クリアしたとか、ある程度分かりやすく区切りがついたら記事を書こう、と決めています。
しかし、音ゲーというとスコアアタックが中心で、どの時点で書いていいのか非常に悩ましい。
収録曲数が膨大なので、全曲プレイした、とかだと大分時間がかかりそうだし、ノれない曲もプレイというのはちょっと辛そうだったんですね。
なので、今回は実績ベースで区切りとしました。
実績ベースでいくと、どうもエンディング到達トロフィーの取得率は大体30~40%前後に落ち着くことが多いらしいですね。
なので、プレイした人のうちの大体3割くらいの取得率のトロフィー取れてれば、区切りとして考えてもいいかなぁ、と。