NoOneLivesForever

己のゲーム遍歴 あるいは 感情のパンくず

1ドットの悪魔「ロックマン」レビュー

もう2月か・・・!

sitaranaです。

 

ロックマン・ゼロクリアしたぜー”などと言っていたら、

割とレトロゲー好きな知人から一言。”今ならカプコンロックマン(無印)を公開してるぞ”。

captown.capcom.com

はい。というわけで予定はなかったのですが、知人とDiscordで画面共有しながら、どっちが速くクリアできるかな?をしてきました。

なお、知人はバグ技のやり方知ってるし、プレイしたことがあります。おのれ。(普通に負けました)

 

プラットフォームはWebブラウザ(Firefox 122.0)。プレイ時間は、4時間くらい。

よろしくお願いします。

 

ドットの悪魔

最近ロックマンゼロをプレイしましたが、実はロックマン自体はクリアしたことなかったんですよね。

まあ、Xとかの方が操作キーも多いし、ゲーム性がより単純なら難易度はそうでもないやろ?と。始める前はそう思ってました。

 

んなぁこたぁなかった。

魔界村とか、スーパーメトロイドとか、昔のゲームの方がバランス調整が鬼畜なのすっかり忘れてたお馬鹿さん・・・!!!

はい。ボリュームという意味では、実際大したことありません。

ステージボスは6体のみですし、その各ステージにしたって画面数は少なく、露骨に使い回ししている部分もちょいちょい。

敵も数えるくらいしかバリエーションないですしね。

それでも難しいと感じるのは、後年の作品を基準に見ると粗削りな操作・アクション、お助けシステムがないこと、そしてドット単位で乗らないとうまくジャンプできない足場あたり。プラスでほぼ完全にランダムで動く雑魚敵とか。

計算された難しさ、というよりは余裕のない難しさ、というか。今と昔の難しいの軸が少し異なっているのを感じます。

 

特にシンドイのはアクション周りの挙動がロックマンとしてもかなーり独特なところ。

氷ステージでもないのに横移動が少し滑るし、なんか急に垂直落下するし。

しかも敵が通路に敷き詰められていてきっちり合わせないと、ロックマンが少しはみ出してちょいちょい被弾したりするわなんやら。

ロックマンゼロなんかだとちょっと横ダッシュ -> 回り込んで壁蹴りして上へ、みたいなシチュエーションはまあまああったわけですが、

今作では当然ダッシュなんてものはないので、足場の踏切にドット単位の調整が必要で頭上の隙間がほとんどない、という部分もしばしば。

 

タイミングとかがシビアっていうよりは、猶予や隙間といった遊びの部分が狭め => 要求されるアクションがシビアに寄っているという印象。

 

それはそれとして、色々詰められた作りをしていながらロックマンの基本的な仕組みはこの時点でもう組みあがっている、というのは面白いところ。

ステージギミックにしても、消える足場や移動足場なんて使い古されてるネタですし、スピードを重視して敵を倒すより無視して進んだ方が楽なことが多い構成とか。

ロックマンエグゼとかもそうですが、初代できっちりゲーム性を確立しているのはすごいことだなぁ、としみじみ感じました。

 

ただ、マグネットビームだけは完全な初見殺し要素になっているので、シリーズをプレイしている人ほど注意が必要です。後の作品ほど、ステージに配置されているものが攻略上必須になっている、ということは少ない傾向にあるので、ラストステージ序盤あたりで大量に?マークを浮かべることになるでしょう。

 

まとめ

今更ファミコン時代の作品に良否を問うのはちょっと筋違いなので、今回は評点無し。

ただ、今の時代に初めてロックマンに触れよう、という人が触る作品ではないでしょう。後の作品がきっちりブラッシュアップされているので尚更。

本文でも記載しましたが、後年の作品では当たり前に調整されている要素などが、本作では未調整の粗さとして表れているところが数多くあります。例えば、被弾中にトゲに接触するとそのまま死亡するとか、落下の慣性が急に変わる場合があるとか。

ロックマンのルーツに触れてみたい、ネタとして、くらいがちょうどいいのではないかと思います。

 

また、セーブ機能がない(オリジナルは多分パスワード形式)ため、少なくともきっちりプレイしたい人は「ロックマンラシックス コレクション」の方を買ってプレイすることをお勧めします。

この手のアクションは、一回寝た方がぶっつづけでプレイするより上達することがしばしばありますので。